卒業が確定し、起業したのですが色々ありホームレスになってしまったのでその経緯と
なぜそうなったのか、どうすればホームレスにならずに済んだかをまとめました。
これからビジネスを始めようと考えている、もしくは今の環境から抜け出したいと考える人の役に立てればと思います。
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1. なぜホームレスになってしまったのか -
2. 突然の引っ越し -
3. 最低の環境 -
4. そもそもシェアハウスではなかった -
5. 夜逃げ -
6. ホームレス確定 -
7. どうすればホームレスにならずに済んだか -
8. 追記:数日後
なぜホームレスになってしまったのか
最初に結論を話すと
・働く環境について殆ど知らなかった
これに尽きると思う。
シェアハウスに引っ越すのだろうと漠然としか知らないまま、とりあえずで賃貸も退去し、バイトもやめてしまったので仕事環境がどれだけ酷いかわからなかった。
「まぁ、物も殆ど置けないくらい狭いのだろう」という程度だった。
しかし、現実はもっと酷かった。狭いのは予測範囲内だったが、まさか他の仲間がおしゃべり付きで声が大きく、ヘビースモーカーとは思いもよらなかった。
私は仕事をやる場合、静かな環境がないと集中できないので、イヤホンで遮音していたがタバコの煙に晒され続けるのに関してはどうしようもなかった。
突然の引っ越し
知り合いと事業を起こして3ヶ月、営業開始が間近に迫って来るなかIT軽全般を担当していた私は営業開始1週間前に突然引っ越すことになった。
引越し先はシェアハウスだったが、計画性のなさと環境の劣悪さに事業を降りる事に。
唐突な引越しだったため、2年以上やっていたアルバイトもやめて、引っ越して3ヶ月の賃貸も退去し、家具もほとんど手放していざシェアハウスに現地入りした。
そこで思ったのは6畳に自分も合わせて4人という環境だった、スペースさえあればいいと思っていた私は特に不満はなかった。
最低の環境
だが実際にそこに住んでみると、4人中2人がヘビースモーカーだったということだ。
最初の数時間は耐えることができたが、間髪入れずに吸い続けるのでその日のうちに頭痛と吐き気が止まらなかった。
私が不調を訴えても
「そのうち慣れるよ」
「タバコだけはやめられない」
とのことで禁煙にすることは難しそうだ。
「まぁタバコ吸わないあいつがいうのなら、そのうち慣れるんだろう」と思いながら、1日過ごした。
確かに慣れとはすごいもので、タバコの匂いはあまり気にならなくなった。相変わらず頭痛と吐き気が止まらないが。
IT担当だったので、早速ブログシステムの開発に取り掛かろうと作業していたのだが、他の3人はずっとうるさかった。
ずっとスマホを片手にタバコをふかしながら「このこかわいいよね」とか色恋や下ネタで盛り上がっていた。
そもそもシェアハウスではなかった
盛り上がりすぎて、隣から苦情が三度もきた。
しかもどうやらこの賃貸、単身専用だとこの後に及んで言われた。
さらに、大家にもこのことで注意を受けていたらしい。
やろうとしている事業が風俗系だったのもあったため、最初は仕方ないかと思った。
しかし、自分はパソコンに向かってどうやってシステムを実装しようかを考えている中ですら、下ネタ色恋の話ばかりで全く生産性がないと心底がっかりした。
ふと自分だけなんでこんなことしていなきゃいけないんだ?
なぜタバコの煙とレベルの低い会話と計画性のないメンバーと一緒に起業しようと思ったのだろう
この事業は私がビジネスオーナーになるために知り合いと計画した事業だったのに、自分ばっかり勤勉に働いていた。
自分だけ真面目に働いて、他の人は学ぼうとしない、顧客を増やす為にどうするか、ITが苦手という理由で全て私に丸投げである。
「このままでは、オーナーどころかシステムに組み込まれて身動き取れなくなってしまう!一刻も早くこの環境から脱出しなければ!」
このことばかり考えていた。
夜逃げ
そしてこの環境に来てから2日で私は限界になった。夜逃げした。自分を守るために。
帰る場所もない、どこに行く宛もない、バイトもやめてしまった。まさに丸裸である。
しかし私はここで途方に暮れたわけではない。どうしたら生き延びられるか、環境を一新できるかひたすらネットカフェで考えた。
仮想通貨に投資していた貯金を残して。
そこで1つ思ったのは「どうせ全て捨てしまい、行く宛もないのだからいっそのこと自分の住みたい場所に住んでみよう!」
今まで訪れたこともなかった関西に引っ越す事に決めた。
ホームレス確定
そこで思い知らされたのは、働いてない&保証人がいないと賃貸が借りれないという事だ。
私は、保証人に両親を通すこともできたが、突然の報告で心配させたくないという思いから個人的に保証人は通したくなかった。
ただでさえ留年したり、音信不通になったり、勝手に都内大学に進学を決めて家族中を不安にさせてきたのにこれ以上不安にさせる訳にはいかない!
家族には私は無事でやっていることを、伝えて安心して欲しかった。
その為だったらホームレスなど全く苦ではない。
京都中の仲介業者に問い合わせたが、保証人がいない場合やはり勤務している証明が必要だと言われ続けた。
"家がないと働けないのに、働いてないと賃貸契約できない"
完全に詰んだと思った。
賃貸契約を結べるだけの貯金はあるのに、契約できない。
ネカフェで過ごせるだろうが、収入は0なのでいずれ貯蓄は0になる。
いざホームレスになった際に、どう生きるか、どう稼ごうか、どこに暮らそうか、引っ越す前に何を持っていこうか、どうしたら這い上がれるか。
ひたすら考えた。
そして、賃貸契約において保証会社の審査が必要だったが、必ずしも働いた実績が必要であるとはおかしな話だと思ったので、仲介業者に今までの経緯を話し、
取り合ってくれそうな業者を探した。
そして4日目にしてようやく今までの勤務実績から保証会社の審査が通せそうな物件を紹介してもらう事に成功した。
ここで得られた経験は、どん底で絶望に打ちひしがれそうな時ほど行動し、よく考え、調べ、決して立ち止まらない事だ。
賃貸は決まりそうであるが、決まったわけではない保証会社の審査に落とされればまた行動するだけだ。完全に心折れてしまう前に。
若い時にヒトラーは極貧生活を経験したが、彼は「貧困が長引き、心折れてしまうと再起は非常に困難になってしまう」と言っていた。
確かにその通りだと思った。
だからこそ、完全に心折れてしまう前に、全力で再起を図る必要があると思った。
結局は、賃貸契約が完了するまでのしばらくの間ホームレスは確定したのだが、ネカフェで過ごすつもりはない!
成功者は、ほとんどが絶望的状況に立たされた経験がある。その苦しい逆境を乗り越えた時に人は最も成功する確率が高まると思っている。
実際、私が鬱で留年した際も逃れられない地獄のようないじめがあった。
今でこそ思うが、その経験の直後は必ず大きな転機が訪れていたということだ
今回は逆境を、成功への起爆剤として敢えて利用してみようと思う。
本当の絶望よりは効果は低減すると思われるが、効果が全くないわけではないと思う。
苦しいがやる価値はあると思う。今回は失ったものもたくさんあるが、得られた教訓も非常に多かった。
とても勉強になった。
どうすればホームレスにならずに済んだか
事前の準備に余裕を持つべきだった。
感情に左右されず、もっと現実的に判断すべきだった。
共に働くメンバーについてよく知るべきだった。
働く環境について前もって知っておくべきだった。
今思えばごく当たり前のことだったが、
引っ越すときは必ず引っ越し先が決まってからにすべきだと思った。
人間余裕がなくなると簡単に、冷静な判断がつかなくなる。
たったこれだけのことで、簡単に人生はどん底へと急降下してしまうのだと痛感した。
今回、このようになってしまった原因の1つが、メンバーの強い感情に左右され何も知らずにほぼ衝動的に行動してしまった事である。
結果自分の首を締めてしまった。
感情が揺れ動く時ほど、相手が感情に訴えかける時ほどそれに踊らされてはいけないと思った。
常に冷静に、が自分を事業を成功へと導く。
追記:数日後
結局、保証会社は通ったのですが、保証人も必要になったので、両親にお願いする事になった。
自分1人でなんとかできると思っていたが、やはりそれは不可能だと思った瞬間だった。
都内は、保証会社のみで契約まで通せたが、地方になると保証会社と保証人はほぼ必須であるらしい。
私の場合は、単に保証人を通さずに保証会社で通したかったので、結局は保証人を通す事になったが、保証人がいなかったら寮付きの仕事をやっていたに違いない
ホームレスは、実際に体験してよく分かったが、非常に辛い。
駅で寝泊まり、昼間は行く宛もなく暇を潰さなければならない!
特に冬は、日中と夜の寒暖差が大きく、夜に寝ることなど自殺行為とすら感じた。
そして極め付けは、常に惨めさを感じながら、時間の進みが非常に遅く感じることだ。できればもう二度とこんな思いはしたくない。
以上です。どうかこの経験が誰かの役に立ちますように。
なぜ文体が変化したのか
今まで、丁寧語と口語の組み合わせでブログを書いていましたが、特定の本を読みすぎて「〜である」など言い切った語尾になってしまった。
その理由は、ホームレス中に書店で本をひたすら読んでいたからである。
今回は短い間であったがホームレス期間中に読んでいた著書を二冊ご紹介する。
一冊目があのドナルド・トランプ氏と「金持ち父さん」のロバートキヨサキ氏が著者の
「君に金持ちになって欲しい」である。
たびたび物議を醸し、破天荒のイメージが強かったドナルド・トランプ氏へのイメージが大きく変わった。
ロバート氏とドナルド氏は貧困問題と富裕層と貧困層の更なる拡大を非常に懸念していた。
そのためには、できるだけ多くの人々を貧困から救うためにお金持ちになる為の考え方や価値観を教えてくれる。
まさかドナルド氏が、お金持ちになるための教育を多くの人に教える活動を行っているとは思わなかった。
さらに物議を醸す話し方も”あえて”そうしている点、社会を貧困から救うためにそういった演出をしていた。
何より、物議を醸すことで誰かを傷つけてしまうと言う事は百も承知で、
「使命のためにはそれでもやらなければならない!」と考えた末の言動だと思うことができるようになった。
さらに、お金持ちになるにはどういった考えを持つべきか何がお金持ちになるのに必要かについてロバート氏とドナルド氏の言葉で書かれている。
お金持ちになり生活を豊かにしたい!
このまま惰性で働いていても人生楽しくない
と考える人にとって非常に有意義な著書と言える。
もう一冊はロバート氏の「金持ち父さんの起業する前に読む本」である。
食料を買うお金も残り少ない中、読んで28ページほどで思わず衝動買いしてしまうほど、この書籍はお金持ちになるための勇気を与えてくれる良書であった。
この著書は、起業するにあたって必要なスキルと成功するビジネスの構造についてわかりやすく説明している。
会計士や法律家を高額な金額を払ってでもお願いすることが、最終的にどれだけ企業を成功させるのに役立つか。
ビジネスを始める前の綿密な計画がどれほど起業成功率をあげるかについて読むと
私は、今までどんなに行き当たりばったりの起業をしては失敗してきたか恥ずかしく思うほどであった。
確かにビジネスを始めようと思い立ったらすぐに行動することは非常に大事だが、事業計画時点で勝敗は既に決まっていることを思い知らされた。
私は、この本を読みビジネスを成功させるためには失敗を恐れず、たとえ失敗しても挫けずに何度も挑戦することが成功への唯一の方法であることを教えてもらった。
ビジネスを成功させたいとお思いの方にはぜひ読んでみて欲しい。