アニメ 考察

【ネタバレ】『シン・エヴァンゲリオン劇場版』結局ゲンドウの目的はなんだったのか

ゲンドウはヴィレと敵対し、ネルフの死海文書にない方法で人類補完計画を完遂しようとしていた様ですが、そこまで大掛かりな計画を立てまでして何をしたかったのでしょうか。

今回は、旧劇場版か新劇場版を最後まで見た方ならわかると思いますが、備忘録としてまとめました。

※この記事はネタバレを含みます!ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局ゲンドウの目的はなんだったのか

一言でまとめるならば「どんな手段を取ろうがユイに会いたかった」のだと思います。

ユイに会うまでは自分の殻に閉じこもっていた


両親が居らず親戚中を転々として育った碇ゲンドウは本や音楽に熱中した。本や音楽に熱中する事だけが心の拠り所だったゲンドウ、しかし変えたのは碇ユイだった。

大学の同じ研究室で知り合い、同じ研究所で勤務する中で人類補完計画について知る。使徒が襲来する予言の日に備えエヴァの開発に専念する。

そして最初のエヴァであるエヴァ初号機が完成した際に、自ら志願しユイは初号機に登場する。

しかし、予期せぬトラブルで碇ユイはエヴァに取り込まれてしまう。ゲンドウはユイを救うためにあらゆる実験や計画を考案したが、どれも失敗に終わってしまった。

どうすればユイに会える?そこで1つの望みとして浮かんだのが、人類補完計画を利用することである。

本来人類補完計画は、肉体を捨てリリス(あらゆる生命の原点)をトリガーとして魂を一つにする計画だった。

自らが神になり運命を変えようとした


しかしゲンドウは、その計画を逆手に取り自らがリリン(人間)の王となり綾波レイ(リリスのコピー)を利用し、ユイに再会しようとする計画なのである。

ゲンドウにとってはユイの存在が人類を全て犠牲にしようが、世界が終わろうが、大切なかけがえのない存在だったのである。ユイに会うためにシンジを置いて行ったのは、当時ゲンドウはそこにユイはいないと思っていたからである。

しかし、ゲンドウとシンジがこのような関係を作り出してしまったのには原因がある。それは、お互いに理解しようと歩み寄ろうとしなかったからである。

そこにユイはいない、ユイを取り戻す邪魔をするのがシンジであったのに対して、シンジはゲンドウの突き放すような態度に愛情を感じなくなってしまったのである。しかし、序破Qを経て自分の弱さと向き合ったシンジは、シンエヴァでついにシンジとゲンドウは互いに向き合い、理解しようとするのです。

ゲンドウはその成長した息子のシンジを見て、他人に歩み寄り、理解しようとする事こそがユイだったのだと、自分を理解しようと歩み寄ってくれたシンジもまたユイ自身であったことに気がつくのです。

エヴァは何を語りたかったのだろうか


ゲンドウの計画の上で転がされていたシンジくんが葛藤を乗り越えて、全ての悲劇の元凶だったエヴァが存在しない世界を再構築する話。

つまり、シンジくんがエヴァに乗り、様々な葛藤や苦難を乗り越えて成長する物語だったのではないかなと思います。

「希望は残っているよ、どんな時にもね」

人生いいことばかりではなくて苦しいこともあるけど、乗り越えると希望が見えてくるよ。

結局カヲルは負の連鎖を断ち切るためにシンジを救おうとしてた訳ですが、カヲルは何回エヴァの世界を周回したのだろうか。

このエヴァループを断ち切ったマリはまさにエヴァシリーズにとって、まさにイスカリオテのユダでありエヴァ世界の人々にとってイスカリオテのマリアに相応しいですね。

今回は以上となります、ありがとうございました。

※あくまで、個人的な解釈に過ぎないので参考程度にお願いします。

参照: ©︎カラー

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